わたしたちはさまざまなものに欠乏を感じています。
その中のひとつがお金に対する欠乏です。
しかし、多くの場合わたしたちにとって本当に足りないものはお金ではない。
お金に対する欠乏を感じているとき、わたしたちは同時に、時間に対する欠乏も感じているのです。
わたしたちは時間を使い、他者へ労働を提供することで対価としてお金を得ることができる。
つまりわたしたちは時間さえあれば労働力を提供し、それをお金に変え続けることができる。
にも関わらず、私たちには変え続けるための時間が不足しているのである。
わたしたちが所有する時間には限りがある。
その限られた時間の価値を高めていくというかたちで私たちは自らを豊かにしていかなくてはならない。
時間とお金を消費し続けるということは持続不可能なことなのである。
わたしたちにとってほんとうに足りないものとはなにかよく考える。