PVアクセスランキング にほんブログ村 人気ブログランキングへ SILKROAD: 【書評】熱源、川越宗一/文藝春秋、生きる意志と熱

【書評】熱源、川越宗一/文藝春秋、生きる意志と熱







今更ですが「熱源」を読みました。

発売されたのは2019年8月のことなので、約10か月前の作品ということになります。



熱源、川越宗一/文藝春秋

第162回直木賞受賞作、本屋が選ぶ時代小説大賞2019



本書の内容


北海道のさらに北の島、その島を日本人は「樺太」と呼びロシア人は「サハリン」と呼ぶ。


小説の舞台は樺太(サハリン)、史実をもとに「過酷な時代と環境で生きる人々の熱」を描いた作品です。


史実を元にとは言え小説なので当然、想像や脚色が加えて書かれていますが著者はこのように語っています。


当時の歴史を正しく記述しようとするのであれば、それは小説じゃなくてもいいんですよ。小説がすべきことがもしあるのだとすれば、現代の人々が読んだときに心が震えるものになるよう脚色を加えてでも恐れず描写することなんじゃないか。そうすることで結果的に、歴史や時代を伝えられるんだと信じられるようになったんです。(引用、小説丸 川越宗一さん「熱源」https://www.shosetsu-maru.com/storybox/interview/76


「歴史を知ることは現代を生きる知恵を学ぶ」という効用があるように思います。


「熱源」のように史実をもとに書かれた時代小説を読むことはわたしたちが楽しみながら歴史を知る機会を与えてくれます。


そこからわたしたち読者一人ひとりが「現代の現実世界」に何を持ち帰るかが醍醐味となるのではないでしょうか。


人間が作り出した世の中、人間が始めた争い、人間の営みを変えることが出来るのもまた人間である。

生きている限り出来ることがある。


過酷な状況でも「生きる意志と熱」をわたしも「熱源」から分けてもらいました。


やるかやらないか、為せば成る、行動する自分でありたいとわたしは思います。


熱源、川越宗一/文藝春秋


是非ご覧ください。