「教養として投資家の思想を持つこと」がビジネスにも繋がるという著者は言います。
奥野一成、農林中金バリューインベストメンツ株式会社 常務
取締役兼最高投資責任者(CIO)
時間から時間まで自分の時間や体を使ってお金を稼ぐのが「労働」です。
お金の話で、日本は「労働以外のことでお金を稼ぐ」ということがあまり浸透していないと言われています。
「労働せずにお金を稼ぐ」というのは楽して金儲けすることではなく、「頭で考え、自分以外のリソースも使って成果を出す。」という資本家の考え方を表したものです。
自分は一人しかいません。「時間も体力も限られている労働」で、お金を得るのには限界があります。
株式投資を通じて、「労働者の考え方から資本家の考え方へ移行する」ということが本書の伝えたいことのひとつだと感じました。
私自身が投資家なのでよく分かるのですが、投資は額に汗することはないかも知れませんが、脳みそは常に汗をかいています。とにかく考えて考えて考え抜いたうえで、投資判断を下しています。決して不労所得を得ているわけではありません。脳みそに汗をかくことは、額に汗をかくことと同等に尊いことを忘れないで下さい。(引用、ビジネスエリートになるための教養としての投資/奥野一成/ダイヤモンド社)
そして、本書の5時限目、売らない株を買えばいいということについて、参入障壁のお話があります。長期投資に必要な考え方や視点のひとつとして、この参入障壁の考え方は非常に重要だと感じます。
他にも長期投資に必要な考え方や、世界の見方がビジネス性を向上させるということが特徴の本書。
詳しくは是非内容をご確認ください。
ビジネスエリートになるための教養としての投資/奥野一成/ダイヤモンド社